身代わり婚約者との愛され結婚
 夜着の上からではなく直接触れられるという感触にゾクリと体が震え、熱い吐息が私から漏れた。


「ティナ」
「ぁ……、レヴィ……んっ」

 覆い被さってきたレヴィンに奪うように口付けされるとトロンと力が抜けてしまう。

“もっと、もっと――”

 熱い舌を求めるように自身の舌を伸ばすと、くちゅくちゅと何度も絡み扱かれて。


「きゃんっ!」

 レヴィンとの口付けに夢中になっていた私は、突然両胸の先端をレヴィンがきゅっとつねり思わず声を上げた。

 指先で捏ねながら、軽く摘まむように引っ張られると今まで感じたことがないほどドキドキとしてしまって。

「んっ、それ……だ、ダメっ」
「痛いですか?」
「やぁっ、ちが、けど……!」
「ティナは強い刺激が好きでしたよね」
「んんんッ」

 くすりと笑いながら乳首を弾くように刺激を与えられ、思わず腰を揺らしてしまう。
 そんな私を楽しむように、レヴィンが胸への愛撫を続けた。


「こういうのはどうですか?」

 私を見る紫の瞳が細められ、情欲に揺れていることに気付くとそれだけでゾクリと感じてしまう。
 
< 243 / 269 >

この作品をシェア

pagetop