身代わり婚約者との愛され結婚
 まるで懇願するように告げられた私は、羞恥に震えながら腕の力を抜いて……

「ひゃんっ」

 ぐいっと片手で私の腕を外し直接見たレヴィンが舌舐りをひとつ。
 そしてそのまま胸元に顔を近付け、れろ、とふっくらとした乳輪に舌を這わせた。


「やっ、待って待って、やぁんっ」

 乳輪をなぞるように舌で円を描いたレヴィンは、尖らせた舌先でぐり、と胸の先端を潰すように動かす。

 そのままちゅぷ、と乳首を口に含まれぢゅ、と強く吸われると、体験したことのない快感が私の体を駆け上がった。


「あっ、ぁあん!」

 快感を逃がそうと無意識にレヴィンの頭を抱き締めると、チラリと彼の意思の強そうな紫の瞳と目があって。

“あ……”

 その視線が劣情に揺れていることに気付き、下腹部がじわりと熱を孕む。

 なんだかもどかしくなり、思わず太股を擦り合わせると、レヴィンの手のひらがそっとスカートの中に差し込まれ私の太股をするりと撫でた。


「……!」

 左の乳首を吸われながら右手で反対の胸をむにむにと揉まれ、そして左手は太股を撫でそのままゆっくり這わされて。

< 57 / 269 >

この作品をシェア

pagetop