アンハッピー・ウエディング〜前編〜
その後俺は、自分の分とお嬢さんの分、お弁当を作って持たせ。
学校に登校して、いよいよ高校生活最初の授業を受けた。
如何せん俺は裏口入学だから、果たして勉強についていけるか心配していたのだが…。
授業は思ったより丁寧で、のっけから授業についていけん、ということはなさそうだった。
まぁ、まだ初日だしな。
ホッと胸を撫で下ろして、午前の授業を終え。
やがて、問題の昼休みがやって来た。
問題っつーか…俺は別に問題でも何でもないけど。
お嬢さんにとってはどうだろう…?
「よーし、昼飯だー昼飯。あー疲れた〜」
昼休みを迎えるなり。
雛堂は自分の机を寄せて、俺の向かいに腰を下ろした。
…入学してから数日経つが、いつも昼休みになると、こうして雛堂と一緒に弁当を食べている。
「先週までずっと肉体労働だったから、久々に頭使うと疲れるわー」
雛堂はそうボヤきながら、2割引シールの貼られた菓子パンの袋を取り出した。
ここ数日、ずっと雛堂と一緒に昼休みを過ごしてるけど。
雛堂の弁当って、毎日菓子パンなんだよな。
「見てこれ。これ、自分のお気に入りなんだけどさー。昨日買いに行ったら割引シール貼ってあったんだ」
と、雛堂はお気に入りらしい菓子パンを見せてくれた。
それも、こうして割引シールが貼られていることが多い。
多分、スーパーの菓子パンコーナーで買ってきてるんだろうな。
分かるよ。コンビニの菓子パンって、色んな種類があって美味しいけど、高いもんな。
スーパーなら100円前後で買えるものでも、コンビニで買うと150円くらいするんだ。これが。
一個ずつは数十円の差だけど、それが毎日積み重なると、結構大きな差になる。
たまにはコンビニでも良いかもしれないけど、出費のことを考えると、普段はなるべく抑えたいよな。
俺も、その為に中学の時から弁当作って持参してたもんだから…気持ちは分かる。
…まぁ、それは良いとして。
雛堂の見せてくれた菓子パン。
ジャムパンなんだけど、普通の…イチゴジャムとか、りんごジャムじゃない。
「…何それ?」
「ザクロジャムパン。美味いんだぜ、これ」
…ザクロジャムだってさ。
初めて見たんだけど、そんなんあるの?
学校に登校して、いよいよ高校生活最初の授業を受けた。
如何せん俺は裏口入学だから、果たして勉強についていけるか心配していたのだが…。
授業は思ったより丁寧で、のっけから授業についていけん、ということはなさそうだった。
まぁ、まだ初日だしな。
ホッと胸を撫で下ろして、午前の授業を終え。
やがて、問題の昼休みがやって来た。
問題っつーか…俺は別に問題でも何でもないけど。
お嬢さんにとってはどうだろう…?
「よーし、昼飯だー昼飯。あー疲れた〜」
昼休みを迎えるなり。
雛堂は自分の机を寄せて、俺の向かいに腰を下ろした。
…入学してから数日経つが、いつも昼休みになると、こうして雛堂と一緒に弁当を食べている。
「先週までずっと肉体労働だったから、久々に頭使うと疲れるわー」
雛堂はそうボヤきながら、2割引シールの貼られた菓子パンの袋を取り出した。
ここ数日、ずっと雛堂と一緒に昼休みを過ごしてるけど。
雛堂の弁当って、毎日菓子パンなんだよな。
「見てこれ。これ、自分のお気に入りなんだけどさー。昨日買いに行ったら割引シール貼ってあったんだ」
と、雛堂はお気に入りらしい菓子パンを見せてくれた。
それも、こうして割引シールが貼られていることが多い。
多分、スーパーの菓子パンコーナーで買ってきてるんだろうな。
分かるよ。コンビニの菓子パンって、色んな種類があって美味しいけど、高いもんな。
スーパーなら100円前後で買えるものでも、コンビニで買うと150円くらいするんだ。これが。
一個ずつは数十円の差だけど、それが毎日積み重なると、結構大きな差になる。
たまにはコンビニでも良いかもしれないけど、出費のことを考えると、普段はなるべく抑えたいよな。
俺も、その為に中学の時から弁当作って持参してたもんだから…気持ちは分かる。
…まぁ、それは良いとして。
雛堂の見せてくれた菓子パン。
ジャムパンなんだけど、普通の…イチゴジャムとか、りんごジャムじゃない。
「…何それ?」
「ザクロジャムパン。美味いんだぜ、これ」
…ザクロジャムだってさ。
初めて見たんだけど、そんなんあるの?