アンハッピー・ウエディング〜前編〜
寿々花さんは、さっきまで爆睡していたのが嘘のように。
ぱっちりと目を開け、むくっと起き上がった。
おはよう。
「ハムッキーは?悠理君、ハムッキーは何処?」
「あー、うん…。おかしいなー。さっきまでそこに居たんだが」
「えっ、本当?見逃しちゃった…」
勿論、嘘である。
チョロっ…。
「なーんだ…。じゃ、もう一回寝よ」
おい、待て。
改めて横になろうとするな。
つーか、そこ床だし。せめてベッドに戻るくらいしたらどうだ。
あと、二度寝はやめろ。
「寝るんじゃない。起きて、身支度しろ」
「ふぇ?」
「今日はハムスタースカイに行くんだろ?寝てたら勿体ないぞ」
「…」
寿々花さんは寝惚け眼で、俺の顔をじーっと見つめ。
そして。
「…そうだった」
と、呟いた。
今思い出したのかよ。
「早く着替えよーっと」
「ちょ、馬鹿。俺の前で脱ぐなよ!」
あろうことが、勢いよくジャージを脱ぎ始めた。俺の目の前で。
後ろ、後ろ向いてるから。その間に着替えてくれ。
あんたには、恥ずかしいという気持ちはないのか?
…ないんだろうなぁ。
恥の感情があったら、呑気に俺と同じ部屋で寝たりなんかしないよ。
それを、このお嬢様に期待するのが間違いというものである。
ぱっちりと目を開け、むくっと起き上がった。
おはよう。
「ハムッキーは?悠理君、ハムッキーは何処?」
「あー、うん…。おかしいなー。さっきまでそこに居たんだが」
「えっ、本当?見逃しちゃった…」
勿論、嘘である。
チョロっ…。
「なーんだ…。じゃ、もう一回寝よ」
おい、待て。
改めて横になろうとするな。
つーか、そこ床だし。せめてベッドに戻るくらいしたらどうだ。
あと、二度寝はやめろ。
「寝るんじゃない。起きて、身支度しろ」
「ふぇ?」
「今日はハムスタースカイに行くんだろ?寝てたら勿体ないぞ」
「…」
寿々花さんは寝惚け眼で、俺の顔をじーっと見つめ。
そして。
「…そうだった」
と、呟いた。
今思い出したのかよ。
「早く着替えよーっと」
「ちょ、馬鹿。俺の前で脱ぐなよ!」
あろうことが、勢いよくジャージを脱ぎ始めた。俺の目の前で。
後ろ、後ろ向いてるから。その間に着替えてくれ。
あんたには、恥ずかしいという気持ちはないのか?
…ないんだろうなぁ。
恥の感情があったら、呑気に俺と同じ部屋で寝たりなんかしないよ。
それを、このお嬢様に期待するのが間違いというものである。