アンハッピー・ウエディング〜前編〜
夏の日差し浴びる頃の章2
――――――深海魚水族館から帰った、数日後。
その日の朝、雛堂から電話が掛かってきた。
『やっほー星見の兄さん。元気でやってるかーい!?』
「…」
朝からテンションたっかいなぁ、こいつ…。
今何時だと思ってるんだ?朝の6時過ぎだぞ。
俺、今寝起きなんだけど。
人様に電話するような時間じゃないだろ。
「…何だよ?」
『おっ、何だ。なんか機嫌悪くね?嫁ちゃんと喧嘩でもしたか?』
余計なお世話だ。
「どっかの馬鹿が、非常識な時間に連絡してきたもんでな」
『ほうほう。そりゃ失礼な奴がいたもんだなー』
あんただよ。
ガチャ切りしてやろうか。
『で、用件なんだけどー。星見の兄さん、明日暇だろ?』
「…」
なぁ。失礼過ぎないか?
普通そこは、「明日暇?」って聞くところだろ。
「暇だろ?」っていうのはつまり、「どうせ暇を持て余してるんだろ?」って聞いてるようなものだからな。
まぁ、確かに暇だけども。何も予定はないけども。
「…悪かったな。超忙しいよ」
『え!?マジかよ』
ムカついたから、予定があるってことにしておいた。
…嘘なんだが。
『ってことは、あれか。やっぱり先約あんの?花火大会、嫁ちゃんと行くのか』
…え?
…花火大会?
その日の朝、雛堂から電話が掛かってきた。
『やっほー星見の兄さん。元気でやってるかーい!?』
「…」
朝からテンションたっかいなぁ、こいつ…。
今何時だと思ってるんだ?朝の6時過ぎだぞ。
俺、今寝起きなんだけど。
人様に電話するような時間じゃないだろ。
「…何だよ?」
『おっ、何だ。なんか機嫌悪くね?嫁ちゃんと喧嘩でもしたか?』
余計なお世話だ。
「どっかの馬鹿が、非常識な時間に連絡してきたもんでな」
『ほうほう。そりゃ失礼な奴がいたもんだなー』
あんただよ。
ガチャ切りしてやろうか。
『で、用件なんだけどー。星見の兄さん、明日暇だろ?』
「…」
なぁ。失礼過ぎないか?
普通そこは、「明日暇?」って聞くところだろ。
「暇だろ?」っていうのはつまり、「どうせ暇を持て余してるんだろ?」って聞いてるようなものだからな。
まぁ、確かに暇だけども。何も予定はないけども。
「…悪かったな。超忙しいよ」
『え!?マジかよ』
ムカついたから、予定があるってことにしておいた。
…嘘なんだが。
『ってことは、あれか。やっぱり先約あんの?花火大会、嫁ちゃんと行くのか』
…え?
…花火大会?