アンハッピー・ウエディング〜前編〜
…と、任せてみたのは良いものの。
「よーし。まずはお皿洗いをしよう」
まずは、朝食で使った皿を片付けることからスタート。
…皿洗いくらいは、さすがにな?
幼稚園児でも、皿洗いの手伝いくらいは出来るだろう?
そう思いながらも、俺はハラハラと落ち着かない気分で、遠くから寿々花さんを見張っていた。
万が一、洗剤の泡で滑って、皿を割るようなことがあったら。
そのときは、すぐに俺が代わろう。
「えーと、まずはこのスポンジに、洗剤をかける…と。…洗剤、何処だろう?」
きょろきょろ、とシンクの周りを見渡す寿々花さん。
そこ、すぐそこにあるじゃん。シンクの横に。
それだよ、食器用洗剤。
しかし寿々花さんは、食器用洗剤の存在に気が付かない。
「何処かなー。洗剤…何処かなー」
戸棚の中や、冷蔵庫の中を探している。
何処を探してるんだよ。冷蔵庫に洗剤入れる馬鹿がいるか。
「うーん。どれか分からない…。…よし、これで洗おう」
結局寿々花さんは、すぐそこにある食器用洗剤の存在に気づかず。
手洗い用のハンドソープを持ってきて、それをスポンジに垂らしていた。
ニアピンだけど、でも違う。
まぁ良いや。初っ端から口を出すのもアレだし。
後で俺がよーく洗い直すから。
「あわあわ。あわあわ〜。ふわふわ〜」
スポンジと食器を泡まみれにして、自身もあわあわ言いながら、楽しそうに食器洗いを開始。
水出しっぱなしじゃん。止めろよ。
「きゅっきゅっ、って言ったら綺麗になってるんだよ。きゅっきゅっ。…よし、綺麗になったー」
口で言ってるけど、それはセーフなのか?
あぁ。なんかもう、見ていられない感じになってきた。
が、一応…大量の水と大量のハンドソープを使いながらも、皿を落として割るようなことはなかった。
良い。もう良いよ。怪我しないなら何でも良い。
子供の初めてのお使いを見守る、母親になった気分。
お殿様になってくつろぐどころか、むしろ心配で全然落ち着かないという。
しかも。
「よし、次はお洗濯だ」
…またしても、地雷臭漂う危険なことを始めようとしてるな。
洗濯が地雷って、それどういうことなんだよ。
「よーし。まずはお皿洗いをしよう」
まずは、朝食で使った皿を片付けることからスタート。
…皿洗いくらいは、さすがにな?
幼稚園児でも、皿洗いの手伝いくらいは出来るだろう?
そう思いながらも、俺はハラハラと落ち着かない気分で、遠くから寿々花さんを見張っていた。
万が一、洗剤の泡で滑って、皿を割るようなことがあったら。
そのときは、すぐに俺が代わろう。
「えーと、まずはこのスポンジに、洗剤をかける…と。…洗剤、何処だろう?」
きょろきょろ、とシンクの周りを見渡す寿々花さん。
そこ、すぐそこにあるじゃん。シンクの横に。
それだよ、食器用洗剤。
しかし寿々花さんは、食器用洗剤の存在に気が付かない。
「何処かなー。洗剤…何処かなー」
戸棚の中や、冷蔵庫の中を探している。
何処を探してるんだよ。冷蔵庫に洗剤入れる馬鹿がいるか。
「うーん。どれか分からない…。…よし、これで洗おう」
結局寿々花さんは、すぐそこにある食器用洗剤の存在に気づかず。
手洗い用のハンドソープを持ってきて、それをスポンジに垂らしていた。
ニアピンだけど、でも違う。
まぁ良いや。初っ端から口を出すのもアレだし。
後で俺がよーく洗い直すから。
「あわあわ。あわあわ〜。ふわふわ〜」
スポンジと食器を泡まみれにして、自身もあわあわ言いながら、楽しそうに食器洗いを開始。
水出しっぱなしじゃん。止めろよ。
「きゅっきゅっ、って言ったら綺麗になってるんだよ。きゅっきゅっ。…よし、綺麗になったー」
口で言ってるけど、それはセーフなのか?
あぁ。なんかもう、見ていられない感じになってきた。
が、一応…大量の水と大量のハンドソープを使いながらも、皿を落として割るようなことはなかった。
良い。もう良いよ。怪我しないなら何でも良い。
子供の初めてのお使いを見守る、母親になった気分。
お殿様になってくつろぐどころか、むしろ心配で全然落ち着かないという。
しかも。
「よし、次はお洗濯だ」
…またしても、地雷臭漂う危険なことを始めようとしてるな。
洗濯が地雷って、それどういうことなんだよ。