青の中に閉じ込められて
(意識すること自体、何だか申し訳ないからね。高学歴でエリートな仕事に就いてる星空さんと違って、高卒な私じゃあまりにも釣り合わなさすぎる。住む世界が違う)

雑誌に載っているモデルのような異性に告白をされたことに胸は高鳴っているものの、異性として意識しているわけでも、恋をしているわけでもない。葵は慎重に言葉を選んだ。

「あの、星空さん」

「はい」

「星空さんのお気持ちはすごく嬉しいです。その、まさか、異性として意識していただいているとは思ってもいなくて……」

「この気持ちは嘘でも冗談でもありません!本当に俺はあなたが好きです!」

そう言う彼方の目は真剣で、恋の熱が込められているのだと嫌でもわかる。葵は頭を下げた。

「ごめんなさい。そのお気持ちに応えることはできません!」

「どうしてですか?水谷さんは、お付き合いされている方もいないと前に仰っていたじゃないですか。俺ではダメですか?異性として見れませんか?」
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