「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「アイ様」
「アイ様」

 パトリスとピエールもまた、挨拶をしてきた。

「こんにちは、パトリス、ピエール。パトリス、ケガは大丈夫かしら?」
「お蔭様ですっかり。アイ様、ほんとうにありがとうございました」
「よかったわ」

 彼らに近づくと、三頭の馬が同時に頭部を上下させ、耳を動かして挨拶してくれた。
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