「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
 気にしていないのに、なぜかすごく気になるフェリクス。

 しまいには夢の中にまで登場してくれた。

 夢の中の彼もまた、現実同様わたしに対して冷たかった。というか、物理的に見えていないかのような無視っぷりだった。

 そのフェリクスのことをパトリスとピエールに確認しよとするも、二人はうまくかわしてしまう。したがって、フェリクスが隠しているであろうことを突き止めることが出来ないでいる。

 そうそう。パトリスとピエールには、フェリクスの付き合っているレディのこともききたいのに。もちろん、ズバリ尋ねるのではない。さりげなく、である。

 それも出来ないでいる。
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