「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「なんてことかしら。ジョフロワ、ごめんなさい。ついつい食べることに専念してしまって」
「いいのです。あなたの食べる姿は、とてもパワフルで清々しい。見ていてスッキリしました」

(ううっ……)

 いったい、いまのはなに?

 遠まわしに「マナー知らずの大食漢」だって言いたいのね。

 自己嫌悪。実際のところ、いまのはマナーなどそっちのけだった。そう認定されても仕方がない。
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