「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
 さらに鼓動がはやくなる。心臓がいまにも力尽きてしまうのではないか、とヒヤヒヤしてしまう。

 しばし睨み合った。

 すくなくとも見つめ合う、ではない。ふつうの夫婦やカップルのように、あるいは友人どうしや家族どうしのように、見つめ合っているのとはなにかが違う気がする。

 彼が反応するのを待った。というか、わたしは反応出来そうにない。
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