「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「今日は、甥っ子を連れてまいりました」

 馬車からもうひとり降りてきた。

 その青年は、嫌というほどその存在を誇っている頭上の太陽よりキラキラ光り輝いている。

 目が眩んだ。それこそ、くらくらした。

 おおげさではない。彼は、ほんとうにくらくらするほど光り輝いている。
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