「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
(とにかく、慈善病院のみんなに謝らなくては。そして、わたしは行かず、アムラン王国内の問題はアムラン王国の然るべき機関に任せましょうと告げなければ)

 今朝も天気がよく、のどかな一日が始まっている。家畜たちの鳴き声が、微風に乗って流れてくる。

「アイッ、おはようございます」

 人の声まで流れてきた。

 ちょうど街道にさしかかったところだった。

 声のした方を見ると、男性が二人こちらに向ってくる。ひとりはずば抜けて背が高く、ここからでもキラキラ輝いているのがわかる。
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