「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「慈善病院まで送りますよ」

 すると、彼らも同時に立ち上がった。

 拒否したかった。だけど、出来なかった。

 二人のオーラが物々しかったから。

 エルキュールが財布を出す前に、わたしが勘定を支払った。

 そして、カフェから出て慈善病院へと歩き始めた。

 人通りが多くなっている。馬車や馬の行き来も増えている。
< 199 / 294 >

この作品をシェア

pagetop