「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
(いったい、これはなんなの?)

 自分に問う。

 わかっている。これがなにか。でも、答えたくない。というよりか、認めたくない。

「ただいま、マルスラン、モルガン」
「ずいぶんとはやいのですね。なにかあったのですか?」
「アイ様、顔色が悪いですぞ。体調を崩されたのではないですか?」

 わたしが精一杯強がっているのをよそに、モルガンもマルスランも気遣いというムチでわたしをぶつ。
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