「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「アイ様、わたしたちでお役に立てることがあればおっしゃって下さい」
「わしらでなにが出来るかはわかりませんが、わずかでも力になれればいいと思っています」

 二人は、ますますムチでぶってくる。

「二人とも、ほんとうにありがとう。なにかあったら、まず二人に相談しますね」

 そう約束すると、そそくさと二階に上がった。

 そして、二階でもメイドのロマーヌとヴェロニクにつかまって同じようなやり取りを繰り返し、やっとひとりになることが出来た。
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