「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「アイ様、お客様がいらっしゃっています」

 扉がノックされ、ロマーヌの声がきこえてきた。

「お客様?」

 ボーッとしすぎて頭がすっきししない。

「そうだったわ」

 やっと思いいたったとき、ロマーヌはまた扉をノックした。

 最初より強めに、そして回数を増やして。
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