「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
(このまま行ってしまう? どうせわたしは、存在じたい認められていない。フェリクスの愛人がこの領地にやって来たのなら、わたしがいなくなったところでいいわよね?

 急激に覚醒し、そのような考えが浮かんだ。

(ダメダメ。やはり、断らなければ。そういう問題ではないわよね)

 慌てて考え直す。
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