「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~

わたしの為に怒ってくれているの?

「アイ、きいてくれ」

 ジョフロワは、こちらに体を寄せてきた。

 彼の言葉が、すいぶんと心やすいものに変化している。そのことに、ようやく気がついた。

「わたしといっしょに来て欲しいんだ」
「来て欲しいってどこに? 流行り病のことが嘘なのだったら、いったいどこに連れて行くつもりなの?」

 わたしも彼にラフな言葉を使うことにした。
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