「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「アムラン王国にだ。いや。厳密には、アムラン王国の王都にだ」
「王都? まさか、わたしを売り飛ばす気? あなたたちは、人身売買までしているの?」
「人身売買だって? これはウケる」
「やめろ、エルキュール」

 なにが可笑しいのか、エルキュールがまた笑い始めた。その彼を睨みつけ、ジョフロワが怒鳴った。

(ジョフロワでも怒鳴ったりするのね)

 それを見た、正直な感想である。
< 233 / 294 >

この作品をシェア

pagetop