「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「アミ、きまっているじゃないか。きみは、いましあわせか? きみを蔑ろにする男の妻でいて、きみは満足しているのか? いいや。蔑ろどころの騒ぎではない。愛人を見せつけ、というよりか、愛人をけしかけるなどとは……。あの男は、いったいなにを考えているんだ?」

(あの男って、やはりフェリクスのことよね? それはそうよね。じつは、それ以外の男性ですという方が逆に驚くわ)

 熱く語るジョフロワを冷静に眺めつつ、自問自答する。
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