「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「きゃっ」

 反動で彼のほうに力いっぱい倒れこんでしまった。

「アイ」

 ジョフロワが抱きとめてくれた。

「ご、ごめんなさい」

 謝罪しつつ、すぐに彼の胸の中から逃れようとした。

「アイ、大丈夫かい?」

 しかし、彼はわたしを抱きとめたまま放そうとしない。彼の腕は、わたしの腰にしつようにまとわりついている。
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