「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「ああ、ごめんなさい。彼は、強面の脳筋バカだけど将軍としては最高だから。三将軍の筆頭だし。しかもあんな外見なのに、人を想うことにかけてはどんな男性にも負けやしないわ。わたしのダーリンでさえね。アイ、だから安心して。そういう点は、あなたがうらやましいくらいよ」

 彼女は、何度もおなじことを言った。

 パトリスとピエールは知らなかったらしいけれど、フェリクスはわたしのことを彼女に告げていたのである。
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