「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「ははっ! いまのは、あのろくでなし王子の台詞だな」

 たしかに、ジョフロワが同じような台詞を言い連ねていたわね。

 ちなみに、ジョフロワとエルキュールは、帝都に連行された。だけど、結局はアムラン王国に強制送還される可能性が高いということである。

 クズだろうとろくでなしだろうと美貌だけの残念系だろうと、ジョフロワは王子である。そして、エルキュールは彼の母親の弟で、アムラン王国軍の諜報部一の諜報員だとか。一応、王子の叔父というところで、王子ともどもアムラン王国が放っておくわけはない。
< 290 / 294 >

この作品をシェア

pagetop