「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「それで、きみはどう思う? 援助をすれば、後々わたしは得をするかな?」

 エルキュールは、ローテーブルに身を乗りだして尋ねてきた。

 そのズバリの質問に、返答することを躊躇わなかった。

「正直なところ、損をすると思います」

 正直に答えた。
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