「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
とはいえ、二人は常日頃から「旦那様は、アイ様を構わなさすぎます。いくら将軍だからといって、新婚なのに一度も会いに帰ってこないなんてありえません」なんて、話をしている。わたしのためを思って言ってくれているので、まさか「愛するつもりはないし、愛されるつもりもない」と宣言されているとはとても話せないでいる。
「二人とも、ごめんなさいね。どうやら、フェリクス様はこの結婚そのものに賛成じゃないようなの。親どうしが決めた結婚だから。いまは軍のことで精一杯らしいから、わたしという存在が重荷でしかないみたい」
軍のせいにしておいた。
とてもではないけれど、「ほんとうに愛する人がいる」と宣言されたとは言えない。
「二人とも、ごめんなさいね。どうやら、フェリクス様はこの結婚そのものに賛成じゃないようなの。親どうしが決めた結婚だから。いまは軍のことで精一杯らしいから、わたしという存在が重荷でしかないみたい」
軍のせいにしておいた。
とてもではないけれど、「ほんとうに愛する人がいる」と宣言されたとは言えない。