僕と永遠を誓いましょう
「付き合ってあげたいけど、無理だよ。この腕じゃ……。咲良も知ってるでしょ?」
苺の左腕には火傷の痕がある。中学生の頃、調理実習中にふざけた男子のせいで熱い油が腕にかかり、酷い火傷を負ったのだ。そのせいで、苺はプールや海水浴などは行かなくなり、夏でも長袖の服を着るようになったのである。
「こんな私はドレスなんて着れないよ……」
こんな私なんて、そう言えば普段は咲良は引き下がってくれた。しかし今回は違うようだ。強く手を掴まれてしまう。
「大丈夫!私が見つけた式場、めちゃくちゃいいプランナーさんがいるから!」
苺は咲良に手を引かれ、強引に一人ウェディングができるとある式場へと連れて行かれたのだった。
ヨーロッパのお城のような見た目をした式場に咲良は入っていく。引きずられるように入った苺は、豪華絢爛な内部に言葉を失ってしまった。
シャンデリアがぶら下げられ、黒い制服を着こなしたプランナーが幸せそうなカップルと打ち合わせをしており、美しいウェディングドレスが飾られている。
「吉岡様、お待たせ致しました」
苺の左腕には火傷の痕がある。中学生の頃、調理実習中にふざけた男子のせいで熱い油が腕にかかり、酷い火傷を負ったのだ。そのせいで、苺はプールや海水浴などは行かなくなり、夏でも長袖の服を着るようになったのである。
「こんな私はドレスなんて着れないよ……」
こんな私なんて、そう言えば普段は咲良は引き下がってくれた。しかし今回は違うようだ。強く手を掴まれてしまう。
「大丈夫!私が見つけた式場、めちゃくちゃいいプランナーさんがいるから!」
苺は咲良に手を引かれ、強引に一人ウェディングができるとある式場へと連れて行かれたのだった。
ヨーロッパのお城のような見た目をした式場に咲良は入っていく。引きずられるように入った苺は、豪華絢爛な内部に言葉を失ってしまった。
シャンデリアがぶら下げられ、黒い制服を着こなしたプランナーが幸せそうなカップルと打ち合わせをしており、美しいウェディングドレスが飾られている。
「吉岡様、お待たせ致しました」