召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?

共同作業が順調に進んでいくのは、気持ちがよかった。


それと、参加させてもらったことで、ふたりとはさらに仲よくなれたと思う。任せきりにしなくて絶対に正解だった!


壁紙の張り替えが終わると、ふたりは新しいカーペットや家具を運び込んでくれた。


そのあとは、私ひとりでベッドライトを設置したり、カーテンを付け替えたりした。


魔王様には毎日夕食で顔を合わせたときに、その日の進捗を聞いてもらっていた。


そして今日、ついについに完了の報告ができたのだ!


「思い通りの部屋になった?」

「それはもう!」

「部屋に揃えたいものは他にない?」

「ないですよー」

「遠慮してない?」

「まさか。ホントにステキな部屋になったんです!」

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