召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?

でも、魔王様はそうは思ってないんだ……


こういうのって難しいな。


私、リナさん、レオさんの3人で過ごす時間が長くなるのは当然のことだ。


そんな生活の中でも、魔王様とは、魔王様とだけの時間を作るようになった。


それは、リナさんやレオさんどころか人間界を含めたって、魔王様以外の誰とも共有できないほど特別な時間で……


だから、魔界に召喚されて2日目みたいに魔王様が寂しがることはもうないだろうなって、すっかり安心してしまっていた。


「私、魔王様のお陰でステキな部屋をもらえたって、ホントのホントに感謝してるんですよ?」


それは、嘘偽りのない気持ちだった。


それなのに、魔王様には上手く伝わらなかったみたい。


あー、お願いだから、そんな淋しそうに微笑まないで!


その顔をされると、私のほうが泣きたくなる。


私はおかしなくらい、魔王様の機嫌に左右されてしまうようになっていた。

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