召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
1日2回のハグと、夜のお出かけ以外に私が魔王様にできること……
リナさんがパンッ! と手を打った。
「ミクル様、お部屋作りのほうは昨日で終了しましたよね?」
「はい、終わりましたけど……?」
「なら、今日からお時間ができますよね? お料理をしてみませんか?」
「私が料理……ですか?」
リナさんが『ええ』とにっこり頷いた。
「簡単なデザート1品だけでいいです。もちろん私が教えますから」
「本当に簡単ですか? 初心者でも作れるような?」
「ええ、レシピを見ながらなら、レオでも作れるような!」
横からレオさんが『言い方!』と笑った。
「それでいて、魔王様が好きなデザートはいくらでもありますよ」
「ホントですか? それなら……」
俄然やってみたい気がしてくる。