召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?

4.2

翌朝、私と魔王様も早起きして、前・魔王様を待つことにした。


私は失礼のないようにきちんと身支度を整えたけれど、魔王様はナイトキャップをかぶったままだ。


ひょっとすると、二度寝する気満々なのかもしれない。


ナイトキャップをかぶって、夢と現実の境界をさまよっている状態の魔王様はカワイイ!


いつもと違う魔王様に、キュンとしてしまう。


それにしても、魔王様の美髪の秘訣はナイトキャップだったんだ。


私もマネしてみようかな……


前・魔王様がやってくる前に外、それも上空から『キー、キー』という鳥の鳴き声が聞こえてきた。それも、ボリュームを最大に設定した拡声器を通してない? と疑いたくなるような大きな鳴き声だった。


リナさんは鳴き声が止んで少し経ってから外に出ると、すぐに腕いっぱいに荷物を抱えて帰ってきた。

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