召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?

4.3

魔王様から招集をかけられて、別棟の住人が客間に集まっていた。


漂う緊迫感……


「ドレスの仮縫いが終わったんだ」

「では……いよいよ、ですね?」


魔王様が、リナさんの問いかけに重々しく頷いた。


誕生日祝いの式典用ドレスは、魔界に召喚された初日に、リナさんが測ってくれたサイズ通りに作られたはずだ。


『僕は絶対にチラっとも見たりしないから』という魔王様の言葉を信じた(ホントに信じてますからね! お願いしますよ?)。


そして、リナさんから魔王様に、私のありとあらゆるサイズを記した表を渡すことに合意したのだった。


それでも、『本縫い前の試着は不可欠』なんだそう。


私はこれに対して異論はない。


だって、毎日、午後のティータイムにはお茶だけでなくお菓子もしっかり食べているし、夕食は自分で作ったデザートまで完食している。


だから、この短期間にもサイズが変わっている可能性は無きにしも非ずなわけで……

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