召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
黒以外を着る魔王様! それは私も楽しみだ。
あっ、それと……
「もし時間があったらでいいんですけど、お城の中も見学してみたいです。魔王様が普段お仕事してる部屋とか……」
「執務室なんて面白くないよ?」
「面白くなくてもいいんです。魔王様がいつもいる場所をただ見たいだけなんで。それとも散らかってて見せられないとか?」
「執務室はちゃんと整理整頓してるよ! まあ、僕がやってるわけじゃないんだけど……」
「それなら見たーい。お願いします!」
「うん、まあ、いいけど。でもホントに期待はしないでね」
「はーい。やったー!」
後ろからクスッと笑うのが聞こえた。
「ミクル様もいい感じです。お城でもその調子でイチャついていきましょう」
「い、イチャついてなんか!」
「では、ラブラブでしょうか? 申し訳ありません。私はその辺の言葉に疎いものですから」
「いやいやいや、どっちでもないです。だって、こんなやりとりはいつもデートで……」