召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
これから着替えると思うと、手伝ってくれるのがリナさんであっても恥ずかしい気はする。
けれど、ひとりで着られない絶対の自信があったから、ほっとした。
そして何より、何があっても私から離れません! というリナさんの強い意志を感じて、心強く思った。
「リナさん、ありがとう」
デザイン画と生地を事前に見ていたけれど、そのふたつが合わさると、相乗効果が生まれるのかな?
キラキラ光ってふんわりと広がるスカートは、想像をはるかに超えるプリンセス気分にさせてくれた。
しかし、それだけで終わらなかった。
着替えを終えた魔王様と対面し、さらに感激してしまった。
きゃあああー! カッコいい!
やっぱり魔王様は明るい色もよく似合っている。
今まで黒ばっかりだったのは、もったいない。大いなる損失!
「魔王様、もっとよく見せてください!」
魔王様がちょっぴりはにかんだように見えた。