召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
シンプルでなくなるし、おそろい感だって爆上がりしてしまう。
にも拘らず、私もこれを採用したい気持ちになっていた。
こういうのを、“絆される”っていうのかな?
言葉は何度か目にしたことがあったけれど、その意味は文脈から何となく『こういうことかな?』って想像していただけ。
自分が絆されてみて、初めて理解ができた気がする。
「せっかく前・魔王様が見つけてきてくれた生地なんだから、そうしましょうか」
魔王様のお母さんをダシに使ってしまった。
あっ、でも、このレース生地をちょこっとしか使わないのはもったいないっていう気持ちがあったのもホント!
ふふっ、魔王様は今私をハグしたいんだろうな。
それを必死で我慢しているのが今やダダ漏れていた。
だけど、私限定だからいいんだ。