召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
1. ウェルカム・トゥ・ザ・魔王城
1.1
底なしではなかった。
はるか下方に地面らしきものが見えてきた。
何あれ? 御影石?
あんな強度ありそうな床、いやーっ!
衝撃が来るかと体を丸めて身構えた。
着地の直前、私は密度の濃い、真っ白な煙に包まれたかと思うと、急に落下速度が下がった。
そして、ひんやりする床にふわっと落ちた。
何が起こったのかさっぱりわからない。
でも私、生きてるっ!
恐怖と安堵とがぐちゃぐちゃで、涙がボロボロ溢れた。
私を取り巻いていた白い煙が徐々に薄くなっていく。
ここは?
私は天井が高くて、だだっ広い部屋の中央にいた。
部屋というより、石造りの体育館……のような……?
そして、ギョッとしたのだった。
大勢に囲まれ、それらの視線を一挙に集めていることに気がついて。
はるか下方に地面らしきものが見えてきた。
何あれ? 御影石?
あんな強度ありそうな床、いやーっ!
衝撃が来るかと体を丸めて身構えた。
着地の直前、私は密度の濃い、真っ白な煙に包まれたかと思うと、急に落下速度が下がった。
そして、ひんやりする床にふわっと落ちた。
何が起こったのかさっぱりわからない。
でも私、生きてるっ!
恐怖と安堵とがぐちゃぐちゃで、涙がボロボロ溢れた。
私を取り巻いていた白い煙が徐々に薄くなっていく。
ここは?
私は天井が高くて、だだっ広い部屋の中央にいた。
部屋というより、石造りの体育館……のような……?
そして、ギョッとしたのだった。
大勢に囲まれ、それらの視線を一挙に集めていることに気がついて。