召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
「人間界まで一緒に転移するには、いつも以上の魔力をミクルに流さないといけないんだ」
「えーっ! もしかして、それがものすごく痛いとか?」
「痛くはない。ただ、その量は手からじゃ流せないんだよね」
「それって……」
魔王様は少し屈んだ。
ああ、お姫様抱っこするとか?
1回やってるんだから、2回も同じでしょ(ホントは違うけど……)?
「ごめんね。結婚式もまだなのに」
「非常事態なんだし、別にいいですよ」
「責任は取るから……って、この言い方はズルいな。僕がミクルのことを手放すことも、諦めることもできないだけなのに。これは僕の決意だと思って受け取って。絶対に絶対にミクルを迎えに行って、僕の花嫁にする!」
「はい、信じてます」
魔王様にお姫様抱っこをしてもらうために、私から思い切って魔王様の首に腕を回してみた。