召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
「ミクルの具合がよくなったところでさっそく説明したいことがいっぱいあるんだけど、いいかな?」
私も説明してもらいたいことが山ほどある。
「お願いします」
魔王様は私の向かいに座った。
そして、リナさんとレオさんはその後ろに立った。
「まず何より真っ先に確認させてもらいたいことがあるんだ」
「何でしょうか?」
「ミクルの種族は?」
種族……?
何を聞かれているんだろう?
族って、マサイ族とか、インディアンとかそういうの? 日本人だから、アイヌか琉球民族かって聞かれてる?
「私は、ええっと……大和民族……?」
リナさんやレオさんはまだいい。質問しておいて、魔王様が怪訝な顔をするのは納得がいかなかった。
「ごめん。単刀直入に聞くね。ミクルは人間だよね?」
「ええーーっ!!」
私が答える代わりに、レオさんが叫んだ。