召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?
「あとテーブルの脚も……」
猫脚ならわかる。
でもこれ、猫じゃないですよね?
ちょうどここ別棟の警護をしていた魔獣の足によく似ている。
「ホント、ごくシンプルなのがいいんです」
「うわー、総入れ替えかー」
ど、どうしよう……言い過ぎちゃった?
「ごめんなさい! 大変だったらいいです」
「ミクル様、長く使うことになる部屋ですし、私もレオを手伝いますので、気にしなくていいんですよ」
「リナさんが手伝ってくれるってマジ? なら楽勝、楽勝! ところでリナさんは、ミクル様がこの部屋を気に入らないだろうってどうしてわかってたの?」
「人間の様式が、周期的に魔界で流行るからですよ。私は前・魔王様の元に呼ばれることがあります。前・魔王様の邸宅はその時々で流行を取り入れていますから、そのときに見て知っています」