召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?

「ミクルのことは何があっても、真っ先に、最優先で守るよ」

「私……が最優先……?」

「そうだよ、僕の花嫁さん」


魔王様が目を細めてますます優しく笑うから、私の心臓も今や胸の中で飛んだり跳ねたりの大騒ぎ。


その笑顔はホントやめてほしい……


「昨日召喚されたばっかなのに……」

「でもひと目で確信したよ、確かに僕の花嫁だって」


もしも私が、魔王様の秘密をバラすような悪いやつだったらどうするつもりなんだ。


「魔王様って、危ない立場のくせに不用心すぎません?」

「そんなことないよ。こんな立場だから、見る目はもってる」

「あやしーい。それとも、自分の召喚魔法を信用しすぎなのかな?」

「それもないって。でも、そうだなー。ミクルは僕にとって相応しい花嫁でも、ミクルにとって僕は相応しい花婿とは限らないんだよなー。だから理解してもらえないのかも……」

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