黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
ミオ様からいただいた愛らしい花を執務室の机に飾る。
「…他の誰とも結婚などしない」
コンコン!
扉を叩く音がして返事をするとシエナが入って来た。
いつもの報告を聞く。
「ミオ様は?」
「少しお疲れになられたようで眠っていらっしゃるわ。今日も神殿での仕事を終えた後、勉強をされていたから」
「そうか…」
「10年眠っていた分も働かないと、とおっしゃっているわ。眠られていた時もこの王国を守ってくださっていたのに」
「ミオ様らしいな。また倒れるまで無理をさせないようにしてくれ」
「ええ。でもお花を手にしている時は本当に楽しそうにされているわ」
「……花を愛でる時のように私のことを見て欲しいものだな」
青いリボンの花を見ながらため息をつく。
「こんなに可愛いお花にも嫉妬? 余裕ないわね。何でもそつなくこなすウィリアム様がここまで苦戦するなんてね」
「ミオ様相手に余裕などない」
「…他の誰とも結婚などしない」
コンコン!
扉を叩く音がして返事をするとシエナが入って来た。
いつもの報告を聞く。
「ミオ様は?」
「少しお疲れになられたようで眠っていらっしゃるわ。今日も神殿での仕事を終えた後、勉強をされていたから」
「そうか…」
「10年眠っていた分も働かないと、とおっしゃっているわ。眠られていた時もこの王国を守ってくださっていたのに」
「ミオ様らしいな。また倒れるまで無理をさせないようにしてくれ」
「ええ。でもお花を手にしている時は本当に楽しそうにされているわ」
「……花を愛でる時のように私のことを見て欲しいものだな」
青いリボンの花を見ながらため息をつく。
「こんなに可愛いお花にも嫉妬? 余裕ないわね。何でもそつなくこなすウィリアム様がここまで苦戦するなんてね」
「ミオ様相手に余裕などない」