黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「もうすぐ王都の広場で半年に一度のお祭りがあるのです」
「へぇ!お祭りですか!」
「ええ。3日間かけて開催される大規模なお祭りで、それに合わせて他国の行商も屋台を出したりします。前回はこの王国には珍しい色使いの布地や楽器などを取り扱う行商も来ておりました」
「楽しそう!」
「ミオお姉様とご一緒に行きたいですけれど、それはまた次回にいたしますね」
フフフとソフィー様は微笑む。
「え? ソフィー様とクロエ様はご予定があるのですか?」
楽しそうなお祭りだから一緒に行きたかったな。
「まぁ!ミオお姉様ったら!今回は『婚約者』であるお兄様がミオお姉様をお誘いするはずですわ!」
ソフィー様が大きな瞳を丸くしながら断言する。
「ヴッ!」
お菓子が喉に詰まりそうになってしまった!
「ミオお姉様、照れていらっしゃるのね!」
「い、いえ…そんな話は特にありませんので。ウィル様はお忙しいのではないでしょうか?」
本当の婚約者同士なら誘われているだろうけれど。
「お兄様ったら何をグズグズしているのかしら?」
「ソフィーお姉様、お兄様にもお考えがあるのよ、きっと。それに連日公務の予定が入っているようで、本当にお忙しそうですわ」
「まぁ…」
「そうですよね」
今日も会いに来てくれた時、あまり時間がなくて名残惜しそうにして行ったわ。
「お兄様は本当にミオお姉様しか見えていらっしゃらないのね」
「どういうことですか?」
「この王国の聖女様と結婚をしようとしているのですもの。王国中の民からも認められる人にならなければ、と昔からおっしゃっておりましたわ。その為には誰もが納得する政策を打ち出し、実績を積むと…」
「ソフィーお姉様!」
「あっ!またお喋りし過ぎたかしら? ミオお姉様、このお話は聞かなかったことにしておいてくださいませ!」
「はい…」
あんなに忙しそうにしているのは私とのことを考えてなの?
もう王国の人達からは十分に認められているような人なのに。
「へぇ!お祭りですか!」
「ええ。3日間かけて開催される大規模なお祭りで、それに合わせて他国の行商も屋台を出したりします。前回はこの王国には珍しい色使いの布地や楽器などを取り扱う行商も来ておりました」
「楽しそう!」
「ミオお姉様とご一緒に行きたいですけれど、それはまた次回にいたしますね」
フフフとソフィー様は微笑む。
「え? ソフィー様とクロエ様はご予定があるのですか?」
楽しそうなお祭りだから一緒に行きたかったな。
「まぁ!ミオお姉様ったら!今回は『婚約者』であるお兄様がミオお姉様をお誘いするはずですわ!」
ソフィー様が大きな瞳を丸くしながら断言する。
「ヴッ!」
お菓子が喉に詰まりそうになってしまった!
「ミオお姉様、照れていらっしゃるのね!」
「い、いえ…そんな話は特にありませんので。ウィル様はお忙しいのではないでしょうか?」
本当の婚約者同士なら誘われているだろうけれど。
「お兄様ったら何をグズグズしているのかしら?」
「ソフィーお姉様、お兄様にもお考えがあるのよ、きっと。それに連日公務の予定が入っているようで、本当にお忙しそうですわ」
「まぁ…」
「そうですよね」
今日も会いに来てくれた時、あまり時間がなくて名残惜しそうにして行ったわ。
「お兄様は本当にミオお姉様しか見えていらっしゃらないのね」
「どういうことですか?」
「この王国の聖女様と結婚をしようとしているのですもの。王国中の民からも認められる人にならなければ、と昔からおっしゃっておりましたわ。その為には誰もが納得する政策を打ち出し、実績を積むと…」
「ソフィーお姉様!」
「あっ!またお喋りし過ぎたかしら? ミオお姉様、このお話は聞かなかったことにしておいてくださいませ!」
「はい…」
あんなに忙しそうにしているのは私とのことを考えてなの?
もう王国の人達からは十分に認められているような人なのに。