黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「癒しの力をこの場にいる全員が浴びたのでしょう。しばらくしたら目覚めると思います」
神殿長様が皆の様子を見ながら教えてくれる。
「癒しの力…。では皆様は無事なんですね!良かったー!」
「しかし、実桜様はこの中にいてもやはり眠らない。ご自分にはその輝く光に包まれてもお力は使えないということですね」
「あ、本当だわ」
そうか!自分には使えないのか。
確かに今まで私も一緒に光に包み込まれていたけど、なんともなかったわ。
むしろ、力を使い過ぎたら倒れていた。
「でも私も毎回その場で眠ってしまったら困るから、これでいいかも」
少し残念なような気もするけど。
「……」
「ウィル様?」
何かを考え込んでいるウィル様に声を掛ける。
「あ、いえ。しかし、なぜこのようなことに?」
「えッ!?」
ウィル様のことを思い出して動揺したからなんて言えない!
「ちょっと力の加減を間違えたみたい…」
この日のことは『聖女ミオ様の力の暴走』とアーロ様にしっかりと記録された。
神殿長様が皆の様子を見ながら教えてくれる。
「癒しの力…。では皆様は無事なんですね!良かったー!」
「しかし、実桜様はこの中にいてもやはり眠らない。ご自分にはその輝く光に包まれてもお力は使えないということですね」
「あ、本当だわ」
そうか!自分には使えないのか。
確かに今まで私も一緒に光に包み込まれていたけど、なんともなかったわ。
むしろ、力を使い過ぎたら倒れていた。
「でも私も毎回その場で眠ってしまったら困るから、これでいいかも」
少し残念なような気もするけど。
「……」
「ウィル様?」
何かを考え込んでいるウィル様に声を掛ける。
「あ、いえ。しかし、なぜこのようなことに?」
「えッ!?」
ウィル様のことを思い出して動揺したからなんて言えない!
「ちょっと力の加減を間違えたみたい…」
この日のことは『聖女ミオ様の力の暴走』とアーロ様にしっかりと記録された。