黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「はぁ……。実桜様が以前にも増して可愛い過ぎて胸が苦しい…。本当に苦しい。なんだあの可愛さは。私の忍耐力を試しているのか?」
私は執務室の机に両肘を付き、項垂れながら長いため息をつく。
「……忍耐力? 我慢していますか?」
チラリと私の護衛であり、信頼している幼馴染みのリックを見る。
「相変わらず私の後ろに隠れる仕草も堪らない。まだ実桜様の一番近くにいる男は私だけだ」
「ええ、見ていますよ。仕事ですからね。ですがミオ様は我々にも少しずつ慣れてお声を掛けてくださり……」
ジロリとリックを睨む。
「私とおまえ達に向けるあの可愛らしい微笑みは『可愛い』の種類が違う!絶対に違う!だから!あの美しい黒髪に触れられる男も私だけだ」
「私から見ても可愛らしい微笑みですが…。何ですか種類って…」
私は執務室の机に両肘を付き、項垂れながら長いため息をつく。
「……忍耐力? 我慢していますか?」
チラリと私の護衛であり、信頼している幼馴染みのリックを見る。
「相変わらず私の後ろに隠れる仕草も堪らない。まだ実桜様の一番近くにいる男は私だけだ」
「ええ、見ていますよ。仕事ですからね。ですがミオ様は我々にも少しずつ慣れてお声を掛けてくださり……」
ジロリとリックを睨む。
「私とおまえ達に向けるあの可愛らしい微笑みは『可愛い』の種類が違う!絶対に違う!だから!あの美しい黒髪に触れられる男も私だけだ」
「私から見ても可愛らしい微笑みですが…。何ですか種類って…」