黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「クックッ。ご令嬢方憧れのウィリアム殿下がこのような姿で悩んでいるとは、殿下の側近以外は誰ひとりとして思いもしないでしょうね」
「うるさい。笑うな」
「これがウィリアム殿下の『素のあなた』ですけれどね。年上のミオ様に近づく為に格好つけてばかりいないで、そのお姿もお見せすればもっとミオ様と近づけると思いますよ?」
「……そうか? 嫌われたりしたらどうする? 実桜様は男性恐怖症だぞ」
「何も欲望を剥き出しにしろとは言っていませんよ。今私に見せているようなウィリアム殿下の一面をですよ。でもダニエル殿下とはよくお話をされていますよ。男性恐怖症は治られたのでは?」
「……似ているそうだ」
「え、まさか憧れの人に?」
「ああ」
「なんという偶然!」
「やはり聖女の間に閉じ込めて…」
「いやいやいや!ですからそれは本当に嫌われますからやめてください!」
「……花を愛でている時のような瞳で私を見てもらえるのは一体いつになるのか」
「だからあと少し頑張ってください。ウィリアム殿下の言う通りミオ様の一番近くにいる人はあなたですよ。しかしこの花がいまだに綺麗に咲いているなんて、ミオ様のお力は素晴らしいですね」
「本当だな」
「アーロ様に枯れない方法を考えろと無茶振りしていましたもんね。ミオ様からの贈り物だからって。クックッ」
「だから笑うな」
強力な癒しの力が込められた水晶を花を囲うように加工し、その中には実桜様からいただいたクマのフラワーアレンジメントが枯れずに1ヶ月以上綺麗な状態で保たれている。
水晶に込める力の強弱によりその効力も変わることも分かった。
「うるさい。笑うな」
「これがウィリアム殿下の『素のあなた』ですけれどね。年上のミオ様に近づく為に格好つけてばかりいないで、そのお姿もお見せすればもっとミオ様と近づけると思いますよ?」
「……そうか? 嫌われたりしたらどうする? 実桜様は男性恐怖症だぞ」
「何も欲望を剥き出しにしろとは言っていませんよ。今私に見せているようなウィリアム殿下の一面をですよ。でもダニエル殿下とはよくお話をされていますよ。男性恐怖症は治られたのでは?」
「……似ているそうだ」
「え、まさか憧れの人に?」
「ああ」
「なんという偶然!」
「やはり聖女の間に閉じ込めて…」
「いやいやいや!ですからそれは本当に嫌われますからやめてください!」
「……花を愛でている時のような瞳で私を見てもらえるのは一体いつになるのか」
「だからあと少し頑張ってください。ウィリアム殿下の言う通りミオ様の一番近くにいる人はあなたですよ。しかしこの花がいまだに綺麗に咲いているなんて、ミオ様のお力は素晴らしいですね」
「本当だな」
「アーロ様に枯れない方法を考えろと無茶振りしていましたもんね。ミオ様からの贈り物だからって。クックッ」
「だから笑うな」
強力な癒しの力が込められた水晶を花を囲うように加工し、その中には実桜様からいただいたクマのフラワーアレンジメントが枯れずに1ヶ月以上綺麗な状態で保たれている。
水晶に込める力の強弱によりその効力も変わることも分かった。