黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「私達も同じクマのお花をいただきましたよ」
「……だからおまえ達の物とは違うはずだ」
「そういうことにしておきましょう。まぁ、アーロ様も聖女様の花を保存する方法を楽しそうに連日徹夜で検証していましたよね」
コンコン!
「失礼致します」
「何だ? ハリー」
「『本日のミオ様』のお時間は終了でございます。さぁ、お仕事を再開いたしますよ。まずはこの書類の確認をお願い致します」
ため息をついてハリーからリックに視線を移す。
「……実桜様が王都の祭りを見に行くことになった。シエナとアーロはもちろん実桜様の護衛だ。元々この祭りが開催されるにあたり、人々の安全の為にも王国中の警備は強化してあるが、更に固める。リックも不審な者が入り込んでいないか確認を頼む」
「かしこまりました」
「ハリー、やはり私が…」
「何度もお伝えしておりますが、予定を変更することはできません。申し訳ございませんが、その日は友好国との会談がございます」
「……そうだったな」
渋々書類を受け取り、また長いため息をついた。
「……だからおまえ達の物とは違うはずだ」
「そういうことにしておきましょう。まぁ、アーロ様も聖女様の花を保存する方法を楽しそうに連日徹夜で検証していましたよね」
コンコン!
「失礼致します」
「何だ? ハリー」
「『本日のミオ様』のお時間は終了でございます。さぁ、お仕事を再開いたしますよ。まずはこの書類の確認をお願い致します」
ため息をついてハリーからリックに視線を移す。
「……実桜様が王都の祭りを見に行くことになった。シエナとアーロはもちろん実桜様の護衛だ。元々この祭りが開催されるにあたり、人々の安全の為にも王国中の警備は強化してあるが、更に固める。リックも不審な者が入り込んでいないか確認を頼む」
「かしこまりました」
「ハリー、やはり私が…」
「何度もお伝えしておりますが、予定を変更することはできません。申し訳ございませんが、その日は友好国との会談がございます」
「……そうだったな」
渋々書類を受け取り、また長いため息をついた。