黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
王宮と神殿を繋ぐ通路にウィル様が側近のハリー様、リック様と共にこちらに向かって来ていた。
ウィル様が私に気づいて綺麗な瞳を細めて微笑んだ。
またドクンと胸の辺りで音がする。
「今日はまた可愛らしい。とてもお似合いですよ」
「あ、ありがとう。エーデル王国の街に行くのは初めてだから楽しみなの」
話をしているだけなのに落ち着かない…。
「明日は私と一緒にですね」
「あ、そうですね…」
「楽しみです」
「うん…」
明日はお祭りの最終日で夜に花火が上がるらしい。
ウィル様が『一緒に見に行きませんか?』と誘ってくれた。
「本当は今日もご一緒したかったのですが、仕事の調整がつかず残念です」
「今日はシエナ様とデートなの。前からの約束なのよ」
「ええ。その通りです!この可愛らしいミオ様をエスコートするのは私よ!」
「……ック!」
シエナ様がフフンッ!と勝ち誇ったような顔をしてウィル様に言っている。
でも馬車に乗る時にはウィル様がサッと私の手を添えさせてエスコートしてくれた。
「あぁっ!私の役目なのに!」
勝ち誇ったような目をしてシエナ様を見るウィル様。
さっきと逆ね。
「フフッ」
やっぱり幼馴染みの皆といる時のウィル様は可愛いわ。
「実桜様、お気をつけて」
「はい。行ってきます」
「明日は私とデートですね」
「え…」
馬車の扉が閉まり、私は頬を赤くして窓越しにウィル様を見る。
しばらく見つめ合う私達に声を掛けるハリー様。
「ウィリアム殿下」
「ああ」
馬車はゆっくりと走り出した。
甘く微笑むウィル様の顔がキリッとしたお仕事モードになった。
王宮へと向かうウィル様は今日も忙しそうだ。
ウィル様が私に気づいて綺麗な瞳を細めて微笑んだ。
またドクンと胸の辺りで音がする。
「今日はまた可愛らしい。とてもお似合いですよ」
「あ、ありがとう。エーデル王国の街に行くのは初めてだから楽しみなの」
話をしているだけなのに落ち着かない…。
「明日は私と一緒にですね」
「あ、そうですね…」
「楽しみです」
「うん…」
明日はお祭りの最終日で夜に花火が上がるらしい。
ウィル様が『一緒に見に行きませんか?』と誘ってくれた。
「本当は今日もご一緒したかったのですが、仕事の調整がつかず残念です」
「今日はシエナ様とデートなの。前からの約束なのよ」
「ええ。その通りです!この可愛らしいミオ様をエスコートするのは私よ!」
「……ック!」
シエナ様がフフンッ!と勝ち誇ったような顔をしてウィル様に言っている。
でも馬車に乗る時にはウィル様がサッと私の手を添えさせてエスコートしてくれた。
「あぁっ!私の役目なのに!」
勝ち誇ったような目をしてシエナ様を見るウィル様。
さっきと逆ね。
「フフッ」
やっぱり幼馴染みの皆といる時のウィル様は可愛いわ。
「実桜様、お気をつけて」
「はい。行ってきます」
「明日は私とデートですね」
「え…」
馬車の扉が閉まり、私は頬を赤くして窓越しにウィル様を見る。
しばらく見つめ合う私達に声を掛けるハリー様。
「ウィリアム殿下」
「ああ」
馬車はゆっくりと走り出した。
甘く微笑むウィル様の顔がキリッとしたお仕事モードになった。
王宮へと向かうウィル様は今日も忙しそうだ。