黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「市場はこの通りを曲がった所にあります」

ここは日常的な食材等を買う地元の人達が多い通りで、とても賑わっている市場もあった。

「わぁ!あの野菜、変わった形と色ね!珍しい!」

「これはとても甘い野菜ですよ。お菓子作りの食材としても使われております」

じっと見ているとシエナ様が教えてくれた。

「そうなの!? この形からは想像出来ないわね!買ってみてもいい?」

「ええ。もちろんでございます」

今度何か作ってみよう!

「おじさん、これもください!」

「おっ!いつもありがとよ!これはサービスだ!持って行きな」

「ありがとう!」

エリーちゃんが野菜や果物を次々と持っていたカゴに入れていた。

「たくさん買うのね!一緒に運ぶわ」

私とシエナ様も手伝い、皆でおしゃべりをしながら楽しくお買い物をして、二人の家にまた戻って来た。

「手伝ってくださりありがとうございました!今日はこの近くの広場でお祭りもあり、そちらも楽しいですよ。私達の兄がタコのお店を出しています」

「お兄さんがお店を出しているのね。シエナ様、行きましょう!」

「ミオおねえちゃん!またね!」

「二人共、案内をしてくれてありがとう!」

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