黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「ちょ、ちょっと!ウィル様こっちへ!」
ウィル様の後ろにいるリック様に見られないようにストールをきつく合わせて、ウィル様に部屋の中へ入ってもらい扉を閉めた。
「どうしてこんなことになってるの!? そ、そりゃ私がウィル様に抱きついていたから振りほどけなかったのかも知れないけど!だから朝まで一緒にいてくれたんだろうけど!」
「……そうですね。私の背中に手を回して抱きついてきた実桜様はとても可愛らしかったですよ」
ストールを掴んでいる私の両手を外し、そっと私の黒髪を後ろに流して首筋を指でなぞる。
「ッ!!」
「素敵な模様ですね」
昨夜のような壮絶な色気を帯びた表情になるウィル様。
なぞる指の動きでゾクリとする。
「私の大切な人だという証をつけておきましたよ」
「な、んでこんなに…ッ!」
この表情のウィル様に身体中キスされたと思ったら、目を合わせていられなくなった。
「嫉妬しました。報告を受けて勘違いだったことが分かりましたが…」
「嫉妬?」
「ええ。本当の話だったらこの部屋にあなたを閉じ込めるつもりでした。王族以外は入れないこの『聖女の間』にね」
「え…閉じ込める?」
恥ずかしくて目を反らしていた私の頬に指を滑らせるウィル様。
「これが本当の私ですよ」
ウィル様の瞳がいつもと違う。
真っ直ぐに私を見つめるその瞳には、ほの暗さの中に強い意思を感じる。
閉じ込めると言ったその言葉が冗談ではなく、本気だと告げている。
ウィル様がグッと近づき、私の背中が壁にトンと当たった。
ウィル様の後ろにいるリック様に見られないようにストールをきつく合わせて、ウィル様に部屋の中へ入ってもらい扉を閉めた。
「どうしてこんなことになってるの!? そ、そりゃ私がウィル様に抱きついていたから振りほどけなかったのかも知れないけど!だから朝まで一緒にいてくれたんだろうけど!」
「……そうですね。私の背中に手を回して抱きついてきた実桜様はとても可愛らしかったですよ」
ストールを掴んでいる私の両手を外し、そっと私の黒髪を後ろに流して首筋を指でなぞる。
「ッ!!」
「素敵な模様ですね」
昨夜のような壮絶な色気を帯びた表情になるウィル様。
なぞる指の動きでゾクリとする。
「私の大切な人だという証をつけておきましたよ」
「な、んでこんなに…ッ!」
この表情のウィル様に身体中キスされたと思ったら、目を合わせていられなくなった。
「嫉妬しました。報告を受けて勘違いだったことが分かりましたが…」
「嫉妬?」
「ええ。本当の話だったらこの部屋にあなたを閉じ込めるつもりでした。王族以外は入れないこの『聖女の間』にね」
「え…閉じ込める?」
恥ずかしくて目を反らしていた私の頬に指を滑らせるウィル様。
「これが本当の私ですよ」
ウィル様の瞳がいつもと違う。
真っ直ぐに私を見つめるその瞳には、ほの暗さの中に強い意思を感じる。
閉じ込めると言ったその言葉が冗談ではなく、本気だと告げている。
ウィル様がグッと近づき、私の背中が壁にトンと当たった。