黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「……でも残念です。少し薄くなってきていますね」
「え?」
フワリといつもの穏やかな微笑みに変わった。
「…嘘!?」
棚に置いてある鏡を手に取って見てみると、上書きした痕以外は朝に見た時よりも本当に薄くなっていた。
「どうして? よく分からないけど、これってこんなに早く消えるものなの?」
「……もしかしたら実桜様は癒しの力を浴びることでは眠りはしないけれど、自身の睡眠によって身体は通常よりも回復力が早くなるのではないでしょうか? 癒しの力が作用しているのでしょうね」
「睡眠で回復力が早くなる? 確かに今日はよく寝ていたわ。そういえば頭痛もすっかり治ってる!」
「流石は眠りの聖女様ですね」
「え?」
「10年間眠り続けるほど、ご自身を癒されていたではないですか。あの寝台で」
水晶で造られた聖女様が降りてくる寝台を見る。
「あ、じゃあ!あの寝台で眠ればもっと早く消えるのかも!」
聖女様の寝台だもんね!
部屋の奥にある寝台の近くまで行こうとしたら、ウィル様に手を握られた。
「え?」
フワリといつもの穏やかな微笑みに変わった。
「…嘘!?」
棚に置いてある鏡を手に取って見てみると、上書きした痕以外は朝に見た時よりも本当に薄くなっていた。
「どうして? よく分からないけど、これってこんなに早く消えるものなの?」
「……もしかしたら実桜様は癒しの力を浴びることでは眠りはしないけれど、自身の睡眠によって身体は通常よりも回復力が早くなるのではないでしょうか? 癒しの力が作用しているのでしょうね」
「睡眠で回復力が早くなる? 確かに今日はよく寝ていたわ。そういえば頭痛もすっかり治ってる!」
「流石は眠りの聖女様ですね」
「え?」
「10年間眠り続けるほど、ご自身を癒されていたではないですか。あの寝台で」
水晶で造られた聖女様が降りてくる寝台を見る。
「あ、じゃあ!あの寝台で眠ればもっと早く消えるのかも!」
聖女様の寝台だもんね!
部屋の奥にある寝台の近くまで行こうとしたら、ウィル様に手を握られた。